ミーハーな自分と自己嫌悪

東京に出てきて一応デリヘルだけど経営しているわけだから、人に褒められたいとかスゴイって思われたいみたいな願望は勿論ある。

褒められて嬉しくない人間なんて、世の中にほぼいないだろう。

 

褒められる為に仕事をしている。

 

経営者とか芸能人とかスポーツ選手なんてそんなものだと思う。

本当に社会貢献なんて考えてる人は極々一部だし、それはあくまでも終着点であって、初期衝動ではなかったはずだ。

 

褒めてほしいんだけど、自分の事を褒めてくれる様に誘導するのは非常に恥ずかしい事だ。

「俺すごいじゃん!褒めて!!」なんて日本男児たるもの絶対にいってはいけない事だと脳みそに刷り込まれている。
そんな風に言えたらどれだけ楽になる事か…。

 

ただお酒を飲んで酔っ払ってくるとそんな自分がちょっとずつ出てきてしまう。

 

世間話としてそんな大金が絡む話とか芸能人の話なんてしなくていいのに、「まぁ会話の流れとして自然に出てくるぶんには仕方ないよね…」なんて自分に言い訳をしながら、威嚇するように喋ってしまう事がある。

 

もう家に帰ってから、それはそれはひどい自己嫌悪が襲ってくる。

 

うわぁ…だせぇ…俺だせぇ…死のう…もう死のうと…

 

満たされてない部分があるから、そんな上っ面のミーハーみたいなワイドショー的な会話をしてしまうんだと思う。

でも所詮その程度の事で、一番忌み嫌っていたはずの人種と同じ事をしてしまっている

そんな自分を殺したくなるのだ。

 

 

次に僕がそんな発言をしてしまった人と飲む時、僕はこんな風にいう。

 

「酔っ払っちゃって途中から記憶がないんですよぉ…」

 

嘘です。

 

完全に覚えてます。

 

記憶がないんじゃなくて、消したいんです。

 

酔っては後悔、酔っては後悔。

あー立派な人になりたいなぁーー。


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