我々サイドの人間が「風俗っていうのはこうあるべきなんだ!」とかいってるのを聞くと「風俗の店員風情が何をいってやがるんだ!」とどうしても思ってしまいます。
そもそも我々みたいなエロ業界で生きている人間は一般よりも全体的に平均するとレベルの低い人間の集まりです。
目の前の現金という意味ではこちらサイドもお客さんサイドの平均収入とそんなに変わらないかもしれません。
どの位の客層の店かにもよりますけどね。
ただ社会的な信用とかを含めた社会的な価値でいったら、お客さんの方がほとんどの場合高いでしょう。
僕はお客さんだからっていう意味だけではなく、そもそも自分たちよりもお客さんの方が立派な人間だと決めつけて仕事をする事にしています。
その方がお客さんに心の底からペコペコできますしね。
だって僕よりも立派なんですもん。
頭下げるの当たり前じゃないですか。
風俗の知識とかはこっちの方が詳しいかもしれませんが、エロ全般の知識でいったらお客さんにも勿論沢山ある訳で、そこでも別に上からものを考える事が出来るほどの山は築けていないんではないかなと感じています。
要するに理想を掲げてその通りに細かくコツコツと努力したって、こっちはそもそもバカなんだから自分よりも立派な人達からお金を払ってもらう事なんて出来ないんじゃないか。
そもそも努力すれば価値があるものが出来るなんて、やれば出来る人間だって自己を評価するなんて、なんておこがましいんだろう。
我ながら書いていて非常に卑屈ですが、こう考えています。
こんな卑屈な僕が思っているのは『よりそう風俗』という考え方です。
わからないものはわからないんです。
風俗って商売は哲学的な事に自分なりの答えを出す必要性なんてないんです。
だから中途半端でいい。
細かい部分までいくと【妖怪人それぞれ】が登場します。
こっちはその相手の人それぞれな考え方を論破するなんて事はしなくていい訳です。
必要最低限の事をちゃんとして、後はお客さんにどう店として『よりそう』事が出来るか。
この温度感がちょうどいいんじゃないかなって思ってます。
後は女の子とお客さんにお任せです。
店が女の子に教えるべきなのは『よりそう』ための姿勢です。
どの姿勢で働くべきなのか。
そこを教える事、理解してくれる子が一人づつ増えていく事。
それが重要だと思います。
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