風俗、AVに関する漫画の感想を一気に書いてみた

漫画が好きです。

仕事柄、風俗やAVに関する描写が入っているとどうしても気になってしまいます。

最近は相当出ているので、読んだ事ある漫画の感想を書いていきたいと思います。

褒めてばかりでも気持ち悪いので、基本的に居酒屋で友達に話すくらいのノリで一つ一つの感想を書いていきます。
僕の脳みそに残っている状態で書いていくのでディティール間違ってたり、具体的な名前とかは忘れてたりはしますがお許し下さい。

『匿名の彼女たち』  五十嵐健三

比較的、最近の漫画です。
サラリーマンがただ色々な風俗に行くというだけのシンプルなストーリーです。最近はやりのグルメマンガの風俗版といったノリです。
いい所はとてもリアルな所。男性の作者なので、特に客(主人公)がリアルです。
まさにいそうな感じの性格。割り切りで遊んでるつもりなのに、嬢に本気になったり…。そのあたりのさじ加減が絶妙です。
風俗デビューの子にお客さんってどんな人が多いんですか?って訊かれたら勧めたい漫画です。

『都立水商!』  猪熊しのぶ・室積光

サンデーでサラダデイズを書いてた人の漫画です。サラダデイズっていうのは、爽やかなボーイズビーみたいな感じです。
水商売、お湯商売をギャグとして使いながら、ちょっとしたいい話みたいなのを織り交ぜていくような作品です。
何も考えずに読めます。
ダラダラ漫画読みたいときにはいいかもしれません。
『デリバリー』  usi

リアルな所まで取材しきれてない漫画です。中途半端です。外の人間が風俗の事を書くとこんな風になるんだろうなっていう感じ丸出しです。

主人公が女のデリドラなんですが、なんかちょっと勘違いしてるんですよね。
変に美化しすぎです。1巻くらいまではまだ読めたんですけどね…2巻以降はリアリティもなくグダグダ。こんな漫画は世に出ないでほしいです。

『フルーツ宅配便』  鈴木良雄

絶賛連載中の地方の風俗がモデルの漫画です。最近読んで面白くて最新刊の3巻が出てたのでそれも即買いしました。フルーツ宅配便というのがデリヘルの名前で、店の女の子には全員フルーツの名前がついてます。
結構、色々な年齢層が働いてる部分と、なぜか送りの車の助手席に女の子が乗るところは店やってる側からすると不思議に感じますが、凄い面白いです。
1話読み切り型で風俗にありがちな問題が毎回題材になるんですが、そこにでてくる登場人物たちの心理描写は秀逸です。
ボロボロ泣きました。
ただ最近、飲み屋で大きな本屋さんのコミックコーナーで働いてる人に聞いたら…あんまり売れてないみたいです。みんな、この作品は派手な部分はないですけど、滅茶苦茶面白いので買いましょう!
もっと売れて欲しい、評価されて欲しい漫画です。

 

『ちひろ』 安田弘之

ショムニを書いていた安田弘之さんの作品です。今はこの『ちひろ』の続きの『ちひろさん』という作品が連載中です。
主人公は風俗嬢のちひろ。独特な空気を持つちひろと、ちひろを周りの人達のお話です。
これはすっごいいい漫画なので、もう風俗にかかわる仕事をしている人は全員読んで下さい。
風俗にまつわる漫画って、そのリアリティを過激にして利用している作品がほとんどなんですけど、ちひろさんは違います。
風俗業界という水たまりの中で、ちひろさんだけがプカプカ浮かんでる感じ。
日常の中にちひろさんっていう人が一人いるだけで、こんなに素敵になるのか…。いい作品っていうのはこういう事をいうんだな。そんな作品です。

 

 

『鼻下長紳士回顧録』  安野モヨコ

働きマンやハッピーマニアなど数多くの名作を世に出してきた天才、安野モヨコ大先生の最新作です。
20世紀初頭のパリが舞台。ヨーロッパでエロといったらやはりSM。
さまざまな性癖をもったお金持ちが集う娼婦の館で、とんでもない変態プレイが行われます。
その画力と緻密な心理描写はもう圧巻。
今までは、現代の日本社会の中の女性の生な気持ちをメインで書いてた安野モヨコが、本気でこういうの書くと、こんな凄いのか…と。
自分でSMの店を経営しておきながら、もうその表現力に圧倒されっぱなしです。お洒落でカッコいいから、このフレーズどっかで使おう…みたいなのが散りばめられている名作です。
他にも安野モヨコさんは昔の吉原花街を書いている『さくらん』とかがありますね。あれも良い漫画です。

 

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』 永田カビ

メンヘラの女性作者の実体験漫画です。鬱病とか諸々かかえている、愛情とかがわからない、処女の作者が、レズ風俗にいって、人の体温に救われた話をエッセイ調で書いてます。
男よりも女の人のほうが面白いんじゃないですかね?
このマンガ別に好きではないですが、そこそこ面白かったので、『一人交換日記』という別の作品も読んでみました。これは滅茶苦茶不快な漫画でした。読まない方がいいです。不快なので。
ある意味こんなに不快な漫画は逆に凄いので面白いのかもしれません。
ただ去年読んだ漫画の中で圧倒的ワースト1です。好きな人いたらごめんなさい。

 

 

『セクシー女優ちゃん ギリギリモザイク』  峰 なゆか

SPA!で連載しているアラサーちゃんで有名な峰なゆかさんの作品です。
元AV女優だった作者が、あんまり周りに「AVってどんな感じなの?」と聞かれるので、もう説明するのめんどくさくなってまとめてかいたのがこのマンガだそうです。
僕はアラサーちゃんも大好きなので、当然、これも凄い面白かったです。
今までAVの事を題材にした作品はいくらでもあったと思いますが、この作品が一番現実に近いです。
というか現実を飛び越して、そこまで考えてる子はそんなにいないだろって事まで4コマにして書いてます。
読みやすいし、笑えるし、良作です。絵も可愛いしね。

 

『デリバリーシンデレラ』  NON

クソ漫画です。風俗を美化しすぎで吐き気がします。なんか、こんな企画ありがちだよなっていうだけの、漫画です。なんか伝説の先輩風俗嬢みたいなのが最後の方で独立するんですけど、もう絶対にありえない理想を掲げてて、うるせぇってなります。

 

『ぼくんち』  西原 理恵子

死ぬほど好きな漫画です。
主人公の「ボク」とその兄貴を女で一人で育ててくれるお姉ちゃんがピンサロで働いてるって設定です。
西原さんの出身である高知がモデルらしいのですが、こんな貧しい世界ってまだ日本にあったんだって疑いたくなるような設定ですが、その時代でその場所で生きている人に聞いてみたら、本当にそうだったみたいですね。
風俗漫画って訳ではないかもしれませんが、今あげている漫画の中では一番好きな作品です。
西原理恵子さんはこういうの書かせたら右に出るものはいませんね。

 

『闇金ウシジマくん』  真鍋昌平

風俗のシーンがよく出てくるので入れました。
誇張してはいますが、今出てるこういう系の作品の中では圧倒的にリアルですね。リアルすぎて今はもう追ってよまなくなってしまいました。
あんまり自分の身の回りにいそうな人が出てくるもので不快な気持ちになるんですよね。
僕みたいな感想の人多いと思います。
面白いのは文句なく面白いです。ただ、もう怖すぎます。読んだ後テンションがガクンと下がります。
これから真面目に生きるので、どうか許して下さい。

 

『新宿スワン』  和久井健

映画にもなった有名な漫画です。実際にあったスカウト会社をモデルに作品が作られたそうです。
和久井健さんは好きですが、この作品は僕はあんまり好きじゃないです。最新刊まではおってないですけどね。
スカウトがカッコよく書かれ過ぎっていうのと。実際の業界はこんな風な過激さはないですね。
過激さも、なんか現実に根付いた過激さだったらいいんですけど、そうじゃないんですよね。
苦手な作品です。

 

『AV烈伝』 井浦秀夫

高校生の頃に読んだので記憶があいまいですが、このマンガで卯月妙子さんを知りました。
卯月妙子さんは人間仮免中の作者です。
今考えても、このマンガは業界のレジェンドの事を本気で書いてあったなぁと思います。
絶望に効くクスリとかあんな空気ですね。インタビュー漫画です。
読んで損なし。逆に改めて今読んでみよう。

 

『デビルエクスタシー』 押見修造

悪の華の押見修造さんの昔の作品です。
鬱々としたこのエロさたまりません。僕はこういうこじらせた系の話は大好きです。
押見修造さんのはでも他の作品の方が面白いのは面白いですね。
吸血鬼のお話です。

 

他にも色々ありますね…一色まこと先生のピアノの森は主人公の母親が風俗で働いてるし、藤子F先生もA先生もそういった題材の漫画もかいてますしね。

とりあえず今思い浮かんだのだけ一気に感想をかいてみました。
いつか改めて読み返してどんどん感想を編集していきます。

ちょっとこんな感想じゃ漫画に失礼なので。


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