風俗営業マンの涙。ロボデリ立ち上げから最初の広告代理店選びの話。

風俗は広告を打たなければお客さんはきません。
風俗の広告っていうのはたとえばシティヘブンとか風俗じゃぱんとかそういう媒体の事です。

個人単位でいくらSEO頑張っても限界があるので、どうしたって店をまず知ってもらうためにこういった広告サイトに載せないといけません。

僕は業界初めてだったので、まず風俗業界がどうやって成り立っているのか…正直な所本当にわかりませんでした。
風俗の事はほとんど女の子、そして広告代理店の営業マンに教わったと思います。
僕はただの一介のプロの客にしか過ぎなかったわけですから。

立ち上げる直前、とりあえず自分の知りうる全ての知り合いに「こんな店立ち上げるんだけどどう思う?」と聞きまくっていました。
情報がとにかく欲しかったんです。

まず友達に言われるのは他人行儀に「面白いね」「成功するんじゃない?」
これは参考になりません。しいていえばアイディアが笑いとして本当に受ければちょっと手ごたえを感じていたくらいです。ロボットデリヘル?なんだそりゃ?馬鹿だねーと。

次にお金持っている人達。
まず金持ってる人で本音で意見してくれる人が何人いたんだろうって話なんですが…まぁ基本的に「うまくいかないだろうな」って顏をされました。
近い距離の人にはこういう理由でうまくいかないと思うって具体的に言われた事もあります。
陰では絶対に失敗するって噂されてたと思います。
人間他人の失敗面白いですからね。
後、先見の目があるぶりたい人もいます。でもどう考えたって新規事業なんて失敗するほうに賭けた方がいいんですよ。ほとんどどんな職種だろうとうまくいかないほうが多いんですから。失敗するっていうのを成功者面して言われても、と思ってましたが、まぁ僕も逆の立場だったら同じような事言うなって思ってたので素直に聞いてました。
次にエロ業界にいる人達。これもほとんどの人に「今デリヘルは儲からない」と言われました。
ビジネスとしてのうまみが残ってない。飽和状態だと。
なんだったら長い事指名してたキャバ嬢にまで「うまくいかないと思うー意味わかんないもんー」って言われました。

まーほとんどのジャンルの人に「失敗する」って思われてたんですが、唯一、SM関係の人だけには「絶対にうまくいく」って言われてたんですよね。
普通の風俗嬢とかは失敗するよーって言われてるんですよ?だけどSM業界の人だけ超肯定的な意見ばっかりいってくるんです。
これは滅茶苦茶嬉しかったです。
結局そこの層が一番大切なわけですから。

SM業界の人が賛成してくれた事、そして一般の人には失敗するって言われたけどもれなく「うけて」いた事。この2つでロボットデリヘルをやろうという決断をしました。
さてここから実際に動きます。
まず風俗経営の本を販売してるやつほとんど読みました。
情報古いのばっかりでしたけどね。どうやって始めたらいいのかっていう最低限の情報は変わってなかったのでその通りに進める事にしました。

まずHPと物件探しと女の子、そして代理店選びです。
これは平行してやらないといけません。平行してやらないとお金がどっかで本当に無駄にかかります。

女の子はとりあえずセリナと立ち上げる予定だったのでOK。物件はまぁ探して契約。残るはHPです。HPを知り合いに最初作ってもらおうとしてたんですが、結局、値段とかで折り合いあわなくなって、代理店に頼む事にしました。

さてその代理店選びの話です。
最初とりあえずあらゆる代理店を家によんで片っ端から話ききました。
まー馬鹿ばっかり。馬鹿、馬鹿、馬鹿。一日ずっと馬鹿とローテーションで話してる感覚です。
時々そうじゃない人もいたんですけど、いまいちピンとこないんです。
まず会話の主導権を僕に握られる人には任せないって決めてました。
風俗の広告のプロな訳ですから、その話で僕に負けてたら終わりです。
ほとんどの人が僕よりも風俗業界の知識なかったです。今考えても意味わかりません。なんで素人の僕に負けるのかと。
しかも僕が店の説明してもよくわかってもらえてないんですよね。ただ流していく感じ。

そんな中10人目くらいだったかにあったのが今お世話になっている代理店さんです。
その代理店の営業さんがよかったのが、僕がロボットデリヘルの話したらハッキリと
「僕は失敗すると思います!!」
って言われたんですよ。

おいおいおいおい。いいよーいいよー。ナイス返し!!

本当にそう思いました。もしそういう心理作戦だったら僕の心をつかんでますし、正直に言ってくれてるんだったらありがたい話です。計算できる人または信用できる人って事ですから。
だってSM業界の人以外の人には片っ端から「うまくいかない」って言われてきたんですもん。そりゃそうやっていってくれるのが正しいと思うんですよね。

後、その営業さんは全てをデータを前提に論理的に説明してくれました。こうこうこういう理由でうまくいかないと思うんです。と。営業さんとしてよく考えたら当たり前の事なんですけど、データで示してくれる人なんてほとんどいませんでした。

で結局僕がそのあとさらに熱くなってロボットデリヘルについて語っていると、

「わかりました…僕はわかりませんが、いったん持って帰って上司とかに相談してみます」

と。

おいおいおい。すげぇちゃんと考えてくれてるよ!めっちゃいいじゃんと。

そして次の日の連絡で

「上司に話したらすっごい面白いって褒めてました。是非やらして下さい。」

と言われました。
まぁそりゃこの人に頼みますよね。
この営業さんちなみにこれ計算じゃなくて天然でした。めちゃくちゃいい人だったんですよ。

うちHPのデザインよく褒められるんですけど、HPのデザインとかしてくれたのこの会社です。
雰囲気とかは僕が細かくいってましたけど、アメコミ風にしましょうっていってくれたのはこの営業さんです。いやはや感謝感謝です。
うちがアメコミ風にしてからほかにうちの店パクったようなデザインのところ結構出てきましたからね。それだけインパクトのあるデザインだったんだと思います。

それからも本当に親身になって色々サポートしてくれました。
でも立ち上げてから1年くらいでその営業さんがやめてしまう事になったんですよね。なんかどうしても実家を継がなきゃいけないみたいで。

正直本当に残念だなって思ってました。これから軌道にのってきて面白くなってきたのにな…と。それにその営業さんだから今の広告代理店にした訳ですから。

そして新しい担当との引き継ぎの日。うちの事務所に引き継ぐ自分の上司にあたる人とその営業さんときてもらったんですが、

「本当にすみません。もっとロボットデリヘルが大きくなるのを見届けたかったんですが…」

って…
泣いてるんですよ。
大人が。

もうね…僕も本当に泣きそうになりました。
感謝してもしきれないくらい本当に有難うって思ってるのに、この人は本当に申し訳なく思って泣いてると。

風俗の広告代理店って仕事にここまで熱くなれるこの人の人間性って本当に素敵だなと。
なんか頑張ろうって思いました。もう失敗できないなと。この営業さんの為にも。
引き継いだその上司の営業さんとは未だに仲良くやらせてもらってます。
正直仕事はこの上司さんのほうが出来ますww
全く優秀な人でよかったですよww
でもあの営業さんは特別な熱さがあったので立ち上げのタイミングで頑張らなきゃっていうときには本当にぴったりだったと思います。改めて有難うと言いたいです。
まぁこんな事があったので他がいくら安くするとかいってきても、今の広告代理店はずっと変えないと思います。
人の風俗の立ち上げで涙を流してくれた営業マンがいなかったら今のロボットデリヘルはないですからね。
これからデリヘル立ち上げる方。
僕みたいにいい営業マンに出会えるといいですね。


Comments

“風俗営業マンの涙。ロボデリ立ち上げから最初の広告代理店選びの話。” への4件のフィードバック

  1. 初めまして、楽しく拝見させて頂きました(╹◡╹)
    私も近々、派遣型風俗を立ち上げるべく奔走しておりますが、同感する事がとてめ多いちです。
    広告代理店の方と会ったり、風俗のコンサルタントさんにお会いしてご相談してみようともしましたが、メールでのやり取りの段階てで随分と失礼な対応だったので丁重にお断りすれば捨て台詞を吐かれるなど(笑)
    めげずに探し続けている中で、とても励みになるブログを有難うございます( ´∀`)

    1. robodeliのアバター
      robodeli

      読んでいただき有難うございます。

      誰かの役に立てたって非常に嬉しいですね!

      1. 産みの苦しみの意味が
        よく分かりました(笑)
        ご活躍をお祈りしております
        (╹◡╹)!!!

        1. 読んで頂き有難う御座います。

          精進します!

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